こんな人にオススメ
この記事は『人と仲良くなりたい』『印象を良くする方法を知りたい』人にオススメです。
心理学的に印象を良くする方法。

初対面の相手と話すとき、誰でも緊張し話題に困るものです。
特に自分が親密になりたいと思う相手の場合、どのように仲良くなるのか?ということも大事でしょう。
心理学的に仲良くなる方法としては、相手との共通点を探すのが良いとされています。
数々の研究で似た相手とは仲良くなりやすい傾向があると報告されていますし、効果的な方法だと言われています。
しかし共通点があることで、どれくらい好感度が変わるのか?ということは、ご存じないのではないでしょうか?
共通点があることは、思っているよりも強い武器になるのです。
何故なら印象が悪い相手でも、共通点があることで、そうでない人より2倍近く印象が良くなるという報告があるからです。
心理学者のフィンチ氏によるこんな実験があります。
悪い印象の相手でも、好感度が上がる!?

この実験では被験者に帝政ロシアの祈祷僧、ラスプーチンを紹介する文章を読ませました。
紹介文ではラスプーチンのことを悪く書き、権力を手にした悪者として紹介しています。
この文章を読む際、被験者を2つのグループにし以下のように分けました。
①ただラスプーチンの紹介文を読んだグループ。
②ラスプーチンと被験者の誕生日が一緒だと嘘の情報を伝えたグループ。
つまり②のグループにだけ、ラスプーチンとの共通点をつくったのです。
そして文章を読んでもらった後、被験者にラスプーチンの評価をしてもらったところ、②『誕生日が一緒のグループ』はラスプーチンのことを高く評価する傾向があるとわかりました。
更に有能さや力強さといった項目では、①のグループより約2倍も高く評価していました。
つまり、悪印象がある相手でも共通点があると評価が自然と高まる傾向があるのです。
良くないイメージがある相手でも効果があることから、非常に使えるテクニックだと言えます。
共通点は、探せばあるもの。

人は共通点がある相手とは、自然と仲良くなれます。
それが比較的珍しいものだと、尚更でしょう。
例えば偶然知り合った相手とたまたま母校が一緒だったり、同じマイナーな映画が好きだと会話が急に弾んだりします。
先程の実験も、悪者と紹介された相手でも誕生日が一緒という珍しいことで好感度が上がりました。
人間は意外な共通点がある相手に対しては自然と打ち解けてしまうものなのです。
とはいえ、誕生日が一緒の確率は365分の1ですから、一致している相手を見つけることはかなり難しいことと言えます。
しかし誕生日以外にも、相手との意外な共通点はあるものです。
例えば同じ誕生月、出身の県、好きなTV番組、過去のやっていたバイト、趣味等々…どれも一致する確率のほうが低いですが、一つぐらいは探せばありそうです。
むしろ、自分と全く共通点がない相手を見つける方が難しいはず。
自分と似ている部分を探すことは難しそうにも思えますが、相手とちゃんと話せば、簡単に見つかるものです。
この心理的な働きを利用し、コミュニケーションにぜひご活用ください。
記事のまとめ
①誕生日が一緒だとそうでない人より、高く評価される。
②共通点を見つければ、自然と仲良くなれる。