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頼み事はYESと思っていてもNOと断ってしまう!?
~人間関係が楽になる交渉の心理と心理的リアクタンスについて解説~

こんな人にオススメ

この記事は『人間関係で落ち込むのを減らしたい』『交渉のテクニックを知りたい』人にオススメです。

断られてしまう、意外な理由。

大した理由はない?

『お願い事を断られた…。』『頼みを聞いて貰えなかった…。』

このようなことで、落ち込んでしまった経験はありませんか?
仕事でもプライベートでも人に頼みごとをすることは珍しくありません。
それを断られたとき、誰しも多少は不安な気持ちになってしまったり、人によっては自分を責めてしまいます。

『相手を嫌な気持ちにさせたかな?』『何か不快にさせてしまっただろうか?』とついつい負の思考に陥ってしまう…なんてことは意外とありがちかもしれません。
しかし、断られても必要以上に落ち込むことはありません。

何故なら人間はやっても良いと思っていることでも、要求を断ることがあるからです
矛盾しているように聞こえますが場合によっては相手の気持ちが好意的でも、NOと言われてしまうのです。

このような心理に関してテキサスA&M大学が行ったこんな調査があります。

YESでもNoと言ってしまう。

要求は断りたくなる。

テキサスA&M大学が610人の女子学生を対象に調査を行いました。
それによると、男性に誘われたとき気持ちが『イエス』だと思っていても、特に何も考えず『ノー』と答えてしまう人がなんと約39%もいることがわかったのです。
つまり、4割近くの人が好意があっても理由もなく断ってしまうのです。

気持ちがイエスなのに断ってしまう人が約4割もいる結果は非常に驚きですが、実際似たようなことはよくあります。
そこまで嫌じゃないけど、なんとなく断る』ということに身に覚えがある人も多いのではないでしょうか?

例えば子供のころ宿題をしようと思ったタイミングで親から『宿題をしなさい』と言われて、やる気が無くなってしまった…という経験はありませんか?
冷静になって考えれば宿題をするつもりなら、宿題をしなさいと言われても特に問題はないはずです。
勉強をしたほうが良いことは子供でも理解していますし、元々やるつもりだったのならやればいいだけです。

しかし人間はこんなことで抵抗感が生まれ、要求を拒否したくなります。
このような心の働きを『心理的リアクタンス』と呼び、先程の実験でもこれが働いたと推測できます。

人はNO!と言いたくなる。

人間は自分で選択権を持ちたい。

心理的リアクタンスを簡単に説明すると、行動や選択を自分で決めたいという欲求のことです。

例えば、突然仕事を振られ上司に不快感を持ったり、プライベートで急な予定が入ってきて嫌な気持ちになったり…なんてことはありませんか?
人は何かを強制されていると感じるだけで、心理的に強い抵抗を感じます。
実際セルフコントロール感と幸福感には強い関係性があり、自分で人生をコントロールしている実感を持てている人ほど幸福感も高いと科学的にわかっています。

先程の実験で、4割近い女性が断ってしまうのも、自分で自分をコントロールしたいという欲求が強く働いたと推測できます。
勿論、誘う方からしてみれば相手に強制させようという気持ちはありませんが、誘われる方は無意識的に似たような気持ちを抱くことがあります。
そのため、理由がなくてもつい反射的に断ってしまう…ということが起きるのです。

実際、自分の経験を振り返ってみれば『なんとなく』や『そういう気分だから』という理由で、相手の頼みを断ったことがあるのではないでしょうか?
人はセルフコントールを得るため何気なく断るので、自分の要求が通らなくても重く受け止めず軽く流しましょう。
頼みごとを断られると、ついつい落ち込んだり嫌な気持ちになったりしますが、自分のことに置き換えれば相手に悪意がないことも多いとわかるはずです。

親切にすることは、効果的。

助ければ助けてもらえる。

『拒否されても、悪く思われたわけではない』と考えれば、人間関係を楽に受け止めることができます。
逆に一番やってはいけないのは、しつこく要求することです。
相手が断っているのに執拗に迫るのは、逆に拒否する気持ちが強くなってしまいます。
これだけは絶対にやめ、相手の自由意思を尊重することが大切です。

しかし、それでも仕事等で自分の頼みごとを聞いて欲しい場面はあると思われます。
そんな時、まずは相手に親切にしてみましょう。

人間は好意を貰えば好意を返したくなる心理があり、これを返報性の法則と呼びます。
普段から相手に親切にしていれば、自分のお願いを気持ち良く聞いてもらえる確率は上がります。

誰だって見知らぬ人よりかは、親しい友人のお願いを聞きたくなるものです。
親切にして仲良くなれば、好意は返したくなるもの。
仕事や家族関係でどうしても聞いて欲しいお願いがある場合、まずは親切にすることから始めてみましょう。

記事のまとめ

①人は断る理由がなくても断ることがある。

②親切にすればお願いを聞いてもらえる可能性が上がる。

ぜひご活用ください。

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