こんな人にオススメ
この記事は『コミュニケーションが上手くなりたい』『会話のテクニックを知りたい』人にオススメです。
人と簡単に親密になれる方法。

生きていくうえで会話を弾ませる、話が盛り上がるといったことは重要です。
このようなコミュニケーション能力は様々な場面で試され、そして失敗したという話は珍しくありません。
失敗しがちの人に多いのは『面白い話をしよう』『気の利いたことを言おう』という考えです。
確かにその気持ちは素晴らしく、人を楽しませようとする精神は非常に立派です。
しかし実際のところ、誰かを楽しませることは難易度が高く、中々上手くいかないのが現実です。
もしコミュニケーションが上手くいかないと感じるなら『気の利いたことを言おう』など難しいことはするべきではありません。
それよりも遥かに簡単で、科学的に効果のあるテクニックがあるからです。
それは『オウム返し』です。
科学的に『オウム返し』をするだけでも、親近感が増すというデータがあるのです
フランスのインシアードというビジネススクールで行われた、こんな実験があります。
言葉を繰り返すだけで、親近感が増す。

この実験では被験者を集め、10分間好きなように会話をしてもらいます。
この時、半数のグループには話しの最後の言葉を、繰り返して相槌を打つよう指示。
一例として、次のような会話のことです。
相手『最近忙しくて、目と腰に疲れを感じるんだよね。』
自分『なるほど、目と腰に疲れを感じるんですね。』…と返す。
この結果『相手の言葉を繰り返して相槌を打った』グループは、相手との親密さが増したという報告がされました。
つまり、オウム返しをするだけで、自然と相手と仲良くなれるのです。
もし相手の反応が薄かったり、否定されたりすると『自分の話を理解されていない』と感じ、人は不快になりがちです。
しかし相手の言葉を繰り返すことで『話を理解している』という姿勢はとれます。
誰だって自分の意見に耳を傾けて貰えれば嬉しいもの。
オウム返しが効果的なのは、そのような心理的な働きがあると推測出ます。
オウム返しは自分の信念を守れる。

このテクニックが使える点は、相手の意見に賛同しなくてもよいことです。
例えば『殺人をしても良い』という主張をしている人がいたとします。
これは極論で間違った意見ですが、あくまでも一例として考えてください。
この時賛同すると間違った意見を肯定してしまいますし、反論すると対立になってしまいます。
しかし先程のテクニックを使えば、このようなことになります。
相手『殺人をしても良い』
自分『なるほど。あなたは殺人をしても良いと考えているんですね?』
この会話では意見に賛同していませんが、否定もしていません。
それでいながら、『あなたの言いたいことはわかりました。』というスタンスも取れています。
意見が対立せず、自分の信念を曲げずに会話が出来るので、自分自身の気持ちを守れるというメリットもあるのです。
勿論『オウム返し』が効果的だからといって、やりすぎは要注意。
何も考えずやりすぎてしまうと、逆に反感を買ってしまうかもしれません。
あくまで適度にやることを意識しつつ、ぜひコミュニケーションで役立ててください。
記事のまとめ
①オウム返しをするだけで親密になれる。
②言葉を繰り返すだけなので、自分の意見を曲げずに済むメリットも。