こんな人にオススメ
この記事は『トラブルを解消したい』『問題解決能力を高めたい』人にオススメです。
トラブル解消に効果的な思考法。

人生にトラブルは付き物で、悩みの種になります。
どんな人でも何かのトラブルは抱え、その問題と直面しなければいけません。
この時なんとか解決できれば良いですが、上手くいかず『失敗した』という経験は多くの人が持っています。
トラブルはスムーズに解決するのが理想ですが、現実は上手くいかないこともあるのが実情でしょう
そんな問題解決能力ですが、科学的に高める方法があります。
それは『他人だったらどうするか?』と考えることです。
人間は自分の問題を他人視点で考えるだけで、問題解決能力が上がるのです。
エバン・ポルマン氏とカイル・J・エミック氏が行ったこんな研究があります。
他人の問題だと考えるだけで、解決能力が上昇する。

この実験では被験者を二つのグループに分け、問題解決能力に関する質問をします。
グループ毎によって質問を一部変えていて、内容は以下の通りです。
Aグループ
【『ある囚人が』塔から逃げ出そうとしている。その時ロープを見つけた。ところがロープは安全に地面に降りられる長さの半分しかない。どうする?】…と質問する。
Bグループ
【『囚人である貴方が』塔から逃げ出そうとしている。その時ロープを見つけた。ところがロープは安全に地面に降りられる長さの半分しかない。どうする?】…と質問する。
つまり、A『他人の問題』とB『自分の問題』という分け方で、問題の内容を変えたのです。
その結果B『自分の問題』として考えたグループ場合、48%の人しかすぐに答えられませんでした。
それに対しA『他人の問題』として考えたグループは、66%の人がすぐに答えた…という結果が出たのです。
つまり問題を抱えた時『他人ならどうするか?』という視点を持つと問題解決能力が高まるのです。
ちなみにこのクイズの答えは『ロープを縦に切って結び合わせる』です。
皆さんは、わかりましたか?
第三者目線になれば、冷静な判断が出来る!

人は問題の当事者になると冷静な判断が出来ません。
例えば『友人と喧嘩した、仲直りしたい』という状況があるとします。
もし『他人』がこのような状態の場合『謝ったらどうか?』『話し合ったらどうか?』というアドバイスは多くの人が出来ます。
本人が仲直りしたいと思っている問題に、第三者目線で冷静な判断が下せるのです。
しかし『自分が』友達と喧嘩した場合、『素直に謝る』『話し合いをする』ということは、途端に難しくなってしまいます。
誰でもそうですが、自分のことになれば感情的になり、論理的な思考に影響がでます。
そうなると感情が先行し、問題解決能力が落ちてしまうのです。
その為問題が発生した時は『これが他人の問題だった場合、どうアドバイスをするか?』という視点を持つことが非常に大切だと言えます。
ぜひこのことを意識し、問題解決に役立ててみてください。
記事のまとめ
①他人視点を持つだけで、問題解決能力は高まる。
②問題が発生した時は感情的にならず、第三者目線で考える。