ポイント
この記事は『人と仲良くなりたい』『ビジネスや恋愛で使えるテクニックを知りたい』人にオススメです。
心理学的に仲良くなれる方法。

相手に好感を持たれたい、親密になりたい…こんな願いは誰しも持ち合わせています。
人から嫌われるよりかは、やはり好かれる方が良いわけですし、そのほうが得をします。
それだけにコミュニケーションでは多くの人が悩んでいると言えますね。
心理学では恋愛やビジネス等で使えるテクニックが様々あります。
その中の一つとして効果的なのは、『相手の真似』をすること。
人は自分の行動が真似されると無意識的に好感を持ち、相手に対して親近感を持つようになるのです。
アダム・ガリンスキー氏が行ったこんな実験があります。
真似するだけでチップの量が70%も増える!?

この実験はレストランの客を対象に行われました。
被験者の客から注文を受けた際、協力者のウェイトレスにそれぞれ違った行動を取ってもらいます。
行動は2パターンあり、以下の通りです。
①客から注文を受けたら、一語一句真似をして復唱するパターン。
②注文を受けたら、少しだけ言い方を変えて復唱するパターン
その結果①『客の言葉を真似して復唱したパターン』のウェイトレスは、②のパターンのウェイトレスに比べ70%も多くチップを貰うことができました。
つまり相手の言動を真似するだけで、好感を持たれる傾向があるということです。
同調的な行動は対人関係で効果的だと考えられており、このようなことを『ミラーリング』と呼びます。
ミラーリングはコミュニケーションで役立つ技術だと言われ、人間関係の構築に役立ちます。
人は自分と似たものを好む。

人は無意識的に、自分と似たような相手と仲良くすることを好みます。
基本的に不良は不良と遊びますし、アニメが好きならアニメ好きな人と一緒に遊ぶことが多いでしょう。
ミラーリングが効果的なのも、自分と似た相手を好む人間の欲求が関係していると推測できます。
またニューヨーク大学のターニャ・チャートランド氏が行った実験でも、15分間相手のしぐさや姿勢を真似するよう指示されたペアは、73%の人が相手に好感を持つことがわかりました。
それに対し、特に指示がなかったペアは65%の人しか好意を持たなかったことが報告されています。
この実験でも、ミラーリングがコミュニケーションに役立つことが示唆されています。
このように、コミュニケーションでは相手に同調した行動を取ることが大切です。
例えば相手が飲み物を飲んだらコチラも飲んでみたり、頭を掻いたら自分もしてみる等、出来ることは様々あります。
声の大きさや話すスピードを合わせることもミラーリングだと言われているので、会話のペースを相手に合わせることも効果的です。
こんなミラーリングはNG!

またミラーリングは信頼関係の構築にも効果的だと言われているので、ビジネスの場でも使えます。
実際、営業成績の良いビジネスマンはミラーリングを無意識的に行っている…という報告もあるくらいです。
ビジネスの場でも通用する技術と考えれば、非常に強力な武器だとも言えますね。
このようにミラーリングは効果的ですが、注意点が一つだけあります。
それは、相手にバレないようにすること。
ミラーリングは真似しているとバレた場合、逆に好感度が落ちてしまうと言われいます。
飲み物を飲むといった、誰でもやるような日常的な行動は比較的バレにくいですが、特徴的なクセやしぐさを真似しすぎると相手にバレてしまい不快感を持たれます。
例えば関西人の方も、他の出身の人が関西弁を使うと嫌な気持ちになるそうです。
普段の自分のキャラに合わないこと、普段の自分が絶対に話さないことは真似しないことが賢明です。
ミラーリングは適度に、やりすぎないようにするのが効果的。
そのことに注意し、ぜひご活用ください。
記事のまとめ
①ミラーリングをするだけで相手から好感を持たれる。
②ミラーリングはやりすぎず、自然に行うことがコツ。